2024年2月9日、12:30〜、池袋西口の東武百貨店/本館14階「バンケットホール」にて、
東京板橋セントラルロータリークラブ例会を開催しました。
茂木会員から「つながり続けている気仙沼の現状について」をテーマに卓話が行われました。
東京板橋セントラルロータリークラブでは、東日本大震災以降、気仙沼への支援を継続しています。気仙沼の支援の対象は水産業、水産加工業です。コロナ以前には親睦旅行で気仙沼を訪問し、水産加工会社を見学したこともありました。
現在、防潮堤工事、区画整理事業などが完了し、元々フェリー乗り場があった地域などに新しい商業施設が増えました。しかし、気仙沼の人口は約6万人ですが、毎年約1000人減少しています。誕生数よりも死亡数が多く、転入よりも転出が多いためです。
気仙沼の水揚げにも変調が生じています。カツオ、メカジキなどは比較的堅調ですが、サンマ、スルメイカ、サケなどはほとんど揚がらくなりました。気仙沼だけでなく三陸沿岸が同じような状況です。この冬、三陸沿岸の南側でカキ、ホヤが死滅しました。また、ワカメの収穫が2週間ほど遅れました。これは昨夏の猛暑の影響で、海水温が5度ほど上昇したためとされます。水産加工会社によっては原料の調達ができず、会社を売却するところも現れています。
ご協力いただいている水産加工会社は、メカジキなど比較的漁獲の安定しているものを原料として、新製品開発を進めているところがあります。また、小規模生産なので、ある程度の量の水揚げがあれば、水産加工品を製造できているところもあります。昨年、ヒアリングのために訪問しましたが、「つながり」が経営継続のやる気になっていました。
気仙沼支援のご縁にて、気仙沼に移住されたイタリアンのシェフもいます。現在、カキ養殖業者のスタッフとして働きながら、気仙沼のレストランのプロデュースなど行っています。この方が、気仙沼に飲食店をオープンされたら、ぜひ伺いたいです。
次年度以降、親睦旅行を復活させて、みなさんと一緒に気仙沼との「つながり」を大事にできればと考えています。