8月19日、東京板橋セントラルロータリークラブは東京地方裁判所で「裁判傍聴イベント」を実施しました。NPO法人キッズドアと連携し、学習支援事業「学びiプレイス」を利用する中高生7名を対象としました。さまざまな事情のために体験学習、キャリア教育の機会を必要としています。
当クラブの会員である弁護士が東京地方裁判所で行われた刑事裁判をアテンドしました。20歳のベトナム人技能実習生の覚せい剤使用事件でした。中高生は被告人、証人、弁護士、検察官、裁判官、書記官、通訳のやり取りを興味深く傍聴していました。証拠資料がディスプレイに表示されたり、検察官の論告・求刑、被告人の最終陳述、そして、裁判官による判決の読み上げがありました。
弁護士会館の会議室に移動し、当クラブの会員である弁護士から刑事裁判の仕組みや弁護士の役割などの説明とともに、先ほど傍聴した裁判の解説がありました。被告人だけでなく、弁護士、検察官、裁判官それぞれがどのような意図で発言していたかがわかりました。その後、中高生から刑事裁判における拘留、当番弁護士制度や国選弁護制度、執行猶予となるとどうなるかなどの質問が活発に行われました。
実際に見て聞くことにより、次世代を担う中高生の職業やキャリアへの考え方に良い影響を与えることができました。今後も、中高生への体験学習、キャリア教育の機会を提供できればと考えています。