2024年9月13日、12:30〜、池袋西口の東武百貨店/本館14階「バンケットホール」にて、
東京板橋セントラルロータリークラブ例会を開催しました。
坂口職業奉仕委員長から次のとおり「職業奉仕卓話」がありました。
「1905年、シカゴで、弁護士であるポール・ハリスがロータリークラブを設立しました。その当時のシカゴは人口、会社が増加し、資本主義真っ只中でした。資本主義は野放し状態で、商売人は情け無用でした。同業者が潰れれば、それを喜ぶような風潮でした。
ポール・ハリスは商売と個人について考え、3人の経営者に声をかけて、商売と親睦を話し合う機会を設けました。各人の所で輪番で話し合っていたことから、ロータリークラブと名付けました。その後、ロータリークラブはシカゴで初めてとなる公衆便所を寄贈しました。このような活動が評判となり、全米に拡がっていきました。
ロータリークラブの会員はその会社の代表としてロータリークラブに出席します。そして、ロータリーの精神を社会に普及します。その精神とは「人にもう少しやさしく」ということです。これが職業奉仕の実践です。
職業奉仕の実践で大切になるのが「四つのテスト」です。ロータリアンは、何かを話す時、行動する時に、真実かどうか、みんなに公平か、好意と友情を深めるか、みんなのためになるかどうかを考えることが薦められています。
1929年、大恐慌が始まりました。1932年、ロータリアンであるテイラーは、調理器具メーカーの立て直しを依頼されました。40万ドルの負債を抱え、倒産の瀬戸際にありました。テイラーは元々いた会社を辞め、調理器具メーカーの社長に就任しました。そこで、テイラーが考えたのが「四つのテスト」です。「四つのテスト」により、調理器具メーカーの信望は高まり、財政の改善に寄与しました。1937年までに調理器具メーカーの負債は完済され、1952年までに株主に対して100万ドル以上の配当が行われました。純資産は200万ドル以上に達しました。
1943年、国際ロータリーの理事会は「四つのテスト」を職業奉仕プログラムの一つの構成要素としました。
「四つのテスト」は規則ではありません。自己評価のための判断基準です。自身の成長にもつながります」