2024年11月1日、12:30〜、池袋西口の東武百貨店/本館14階「バンケットホール」にて、
東京板橋セントラルロータリークラブ例会を開催しました。
セイエド・イブラヒムさん(平和の声セミナー主催者)から「日本から見るパレスチナ問題」をテーマに卓話をいただきました。
「私は愛知県出身の「パキスタン系日本人」です。日本人なのかパキスタン人なのか、どちらでもないのかというアイデンティティの葛藤がありました。他民族多文化の都市、トロントに留学したことで自分を見付けました。日本の大学で日本の歴史、文化を学んでいます。ふり返ってみると、どのような民族でも人間の本質は似ていることに気付きました。たとえば、イスラム教にはラマダン(断食)がありますが、神道においても潔斎を行い、心身を清めることがあります。
パレスチナ問題のセミナーを主催しています。大震災の際、被災地でボランティアを行った時の「困った人がいたら駆けつける」という思いが根っこになっています。
人は他人との何かの違いを見付けて争っています。宗教という違いがなければ世界は平和になるのでしょうか? 1935年からの10年間、世界では1億人が亡くなりました。しかし、宗教が違うことが理由ではありません。その後、朝鮮戦争、ベトナム戦争が起こりました。同一民族でもイデオロギーの違いで争いました。
パレスチナでは、昨年10月7日以降、子どもだけで2万人が亡くなっています。この数は遺体が確認できたものに限ります。がれきの下の遺体は数えられていません。太平洋戦争中には、東京大空襲、広島原爆、長崎原爆で、子どもだけで4.5万人が亡くなりました。日本が戦争を始めたからといって、米国が一般市民や子どもを殺して良いことにはなりません。
パレスチナ問題には日本の役割があるはずです。核兵器を保有しているイスラエルと核兵器の生産を進めているイランが本格的に争えば、いつかは核戦争になる可能性があります。ロシアとウクライナもその危険があります。世界には北朝鮮、台湾など火種がたくさんあります。将来の世代に指をさされないために、今世界平和のためにできることをすべきです」
米山奨学生の鄭さんが来会されました。11月中旬、ボストンで開催される就活イベントに参加するとのことです。